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Power Automate お助けレシピ集

Teamsの投稿件名を、スレッドの返信から取得する

公開日: 2025-10-15|カテゴリ: ファイル・データ管理|難易度: 中級

解決できる課題

Teamsの投稿への返信を起点にした作業で、以下のようなお悩みはありませんか? ・特定のキーワードを含む返信があったら、それがどの投稿(スレッド)かをすぐに把握したい ・返信メッセージだけを見て、元の投稿の件名や概要をすぐに確認・記録したい ・スレッドの返信をトリガーにして後続の処理(タスク管理ツールへの連携など)を自動化したい このレシピを使えば、返信が特定の条件を満たした場合に、元の投稿の件名を自動で取得します。 これにより、返信から元の情報を瞬時に特定・連携できるようになり、タスク管理や情報集約の簡単になります。

完成イメージ

Flowchart for Teamsの投稿件名を、スレッドの返信から取得する

必要なもの

  • Teams iconTeams コネクタ

作り方

Teamsの投稿件名を汎用的に使う方法は、いくつかあります。
例えば、SharePointのリストアイテムや承認フローの申請名など、名前(件名)を共通して使うことで管理もしやすいです。
このレシピでは、特定の投稿に返信された時、その返信内容(「許可します」など)に基づき、投稿の件名を取得します。

 

  • 1. トリガー「キーワードが言及された場合」を設定

[検索キーワード]は、抽出する文言を設定します。
[メッセージの種類]は、グループチャットかチャネルを選択します。
「チャネル」を選択した場合、[Team]は該当のチャネルが含まれるチームを選択します。
[Channels]は、対象となるチャネルIDを設定します。
 ※右側にあるTマーク「配列項目の詳細入力に切り替える」から直接入力すると便利です
  IDは、該当チャネルをTeamsで確認し、チャネル画面の右側にある・・・から「リンクのコピー」を選択します
  URLを得るので、https://teams.microsoft.com/l/channel//の間にある文字列がIDです
  分からない場合、URLをCopilotに貼って聞くのも手です チャネルIDはURLから確認する

 

  • 2. アクション「メッセージ詳細を取得する」を設定

このレシピでは、「メッセージ詳細を取得する」を二回使用します。
まず、一回目のこのステップでは、投稿への返信メッセージの詳細を取得します。
[Team]と[Channel]は、ステップ1と同じものを選択します。
[メッセージ]は「messageId」、[Parent message ID]は「replyToMessageId」を設定します。
 ※投稿と返信の関係は、メッセージの親と子に該当します
  Parent messageは、親メッセージを意味します
なお、キーワードが言及されるメッセージは複数あるため、Foreachが自動的に作成されます。
メッセージは返信のID、親メッセージは投稿のID

 

  • 3. アクション「メッセージ詳細を取得する」を設定

二回目の「メッセージ詳細を取得する」では、親メッセージ(投稿)の詳細を取得します。
[Team]と[Channel]は、ステップ2と同じものを選択します。
[メッセージ]は、「Reply To Id」を設定します。
 ※[Parent message ID]は何も入力しません
  投稿メッセージの親メッセージは存在しないためです
親メッセージではParentMessageは空白にする

 

  • 4. アクション「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を設定

このアクションは、ステップ1-3の出力確認用です。
件名が取得できたか確認するため、[Message]に「Subject」を設定します。
 ※冒頭に書いたように、SharePointのリストアイテムや承認フローの申請名との連携も可能です
Subjectを設定して投稿件名を確認する

 

下図のように、投稿に対してスレッドで返信をします。
加えて、返信には「許可」と抽出キーワードで設定した文言を含めます。
抽出キーワードを含めて投稿へ返信する

 

キーワードを含んだ返信がされると、返信元の投稿メッセージが特定されます。
特定された投稿メッセージの件名を取得し、個人宛にフローボットがチャットします。
投稿件名が取得できたことをチャットで確認

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